100年前に、もし誰かがアレクサングー・グレアム・ベルに「電話を使ってどんなことができるようになるだろうか」と尋ねたらどうだったでしょう。彼は、電話が世界にこれほどの影響を及ぼすとは、予測できなかったのではないでしょうか。電話を使って、今晩やっている映画を尋ねたり、出前の注文をしたり、地球の反対側にいる家族と話ができるようになるなどとは、想像しえなかったはずです。同じように、1844年に初めて公共電信が実用化されたときのことを考えてみましょう。これはまさに、コミュニケーションにおける革命だったといえるはずです。なにしろニユーヨークからサンランシスコまで、半日とかからずにメッセージが送れるのですから。だからこそ、アメリカ中のすべてのオフィスのすべてのデスクの上に、この電信機を取りつけたら、さぞや生産性が高まるだろうという話にまでなったのです。しかし、それは実現しませんでした。なぜなら、電信を使うためには、例のツートン・ツートンというモールス符合を全部覚えなくてはならないからです。これを習得するには40時間ほどもかかるということで、大半の人間はその努力をしようとはしませんでした。しかし、幸いなことに、1870年代になると、ベルが電話の特許を出願してくれるのです。電話も、基本的には電信と同じ機能を果たすわけですが、人びとはすっかりその利用法を習得してしまいました。なんといつても電話のいいところは、普通の言葉でコミユニケーションができるということです。しかも、電話でなら歌も歌えるし、単なる言葉だけではなく、声の調子でもなにかを伝えることができるのです。そして今日、私たちは同じ状況にあります。生産性をアップするために、IBMPCを、アメリカ中のデスクに置くべきだという人がいるかもしれません。しかし、これも結局は実現しないでしょう。なぜなら、今度はモールス符合の代わりに、"/qzs"などといつたものを覚えなくてはならないからです。モールス符合が覚えてもらえないのですから、この"/qzs"も覚えてもらえないことでしょう。現在あるようなコンピユークは、じきに使いものにならなくなるはずです。私たちとしては、いわば最初の電話を作りたいのです。そして、大衆に広く受け入れられるマシンを作り出したいのです。そう、それをかなえたのが、このMacintoshなのです。
これは、私たちの業界で最初に作られた電話とでもいうべきものでしょう。そして、このマシンのいいところは、電話と同じように、鼻唄のひとつも歌わせてくれるということです。しかも、言葉でコミユニケーションをするだけではなく、あなたの思いをもっと豊かに表現するために、絵すら描くことができるのです。
良く考えて欲しい。あなたは、人生の残りの貴重な日々をペプシでただの砂糖水を売って過ごすのか、それともAppleで世界を変えるために使うのか、この千載一遇のチャンスに賭ける気はないのか？
アラン・ケイが最初にMacintoshを見たときジョブズに言った感想「1クォート（0.95リットル）のガソリンタンクしかないホンダで商売できますか？」（当然、ジョブズは激怒した）
「未来を予測する最善の方法は、自ら未来を創造してしまうことである。」（彼が提唱したダイナブックをMacintoshで実現させた。）
「この業界の大部分は，過去10年以上，Macintoshによって生きながらえてきた。Macの革新的なインタフェースをゆっくりと模倣することによってだ。いま，新たな革新を遂げる時がやってきた。そして，この革新を開始するのに，Apple以上に適した会社があるだろうか？ まずApple IIで，次にMacintoshで，そしてLaserWriterで---この業界を率いてきたのは誰なのか？ 今回の合併によって，NeXTの高度なソフトウェアがAppleの大量に世に出たハードウェアプラットフォーム，ならびにマーケティング力と結合し，新たなブレークスルーを生むことになる。既存のプラットフォームからの飛躍を遂げ，そしてAppleとその模倣者たちを，次の10年間およびその先へと導く原動力となる。私はいまだAppleに深い感情を抱いている。Appleの未来を設計する役割につけることは大きな喜びだ」
iMacは1299ドルで買える未来のパーソナルコンピュータであり、999ドルで売られている過去のパーソナルコンピュータではありません。iMacはアップルがこの業界に確固として存在している意義を、もう一度思い出させてくれるでしょう。Hello! again.
「大変お待たせしたiMacをリーズナブルな価格でお届け出来る時が来ました。初代マッキントッシュ以来最もエキサイティングなモデルです。外見が美しいだけでなく内部も洗練されたiMacは，箱から出して10分足らずでインターネット・サーフィンが出来る優れモノです」